リンク

人口減少時代に備えての公明党岡山市議団・基本政策
岡山市民未来創生プラン

 私たちは進展する少子高齢・人口減少時代に備えるため、平成23 年度に市民1万人への「『岡山のまちづくり』に関する調査」を実施、平成24 年度、平成25 年度と調査、分析を重ねてまいりました。そして市民が主役のまちづくりを、市民の皆様とともに実現させていただくための政策と施策を「岡山市民未来創生プラン」としてお示しし、その実現に取り組んでいます。以下は、その政策と施策です。

 

【プラン1】
岡山駅を起点とする「OKAYAMAビッグプレイゾーン」の再開発

プラン1の3つの政策

(1)1㎞スクエアを基準に、5つのゾーンの特性を活かしたまちの活性化を図ります。
1)各ゾーンに開発の方向性を持たせます。
【JR岡山駅周辺ゾーン】
…岡山市の玄関口にふさわしい周辺環境と公共交通の整備を推進します。
【カルチャーゾーン】
…岡山城・後楽園などの歴史・文化・観光資源を活かした、にぎわい創出を推進します。
【市役所周辺ゾーン】
…官・学の連携で最先端医療・保健・福祉の情報発信拠点にするとともに若者が集うまちづくりを推進します。
【京橋・千日前周辺ゾーン】
…周辺商店街の活性化と子どもや高齢者が住みやすく集いやすいまちづくりを推進します。
【スポーツゾーン】
…運動公園周辺でのスポーツによるにぎわい創出と、学生や市民が学び楽しめるまちづくりを推進します。
2)各ゾーンをつなぐ回遊性を確保します。
(2)視覚や感性に訴え、市民が参加しやすい魅力的なまちづくりを推進します。
1)各ゾーンに駐車場を確保し、公共交通の利用促進を図り、回遊性の向上のため、
  徒歩や自転車で移動できるまちづくりを推進します。
2)まちなかの貴重な自然財産である西川緑道公園周辺を、人が集い笑顔あふれる
  岡山の顔として演出します。
3)岡山を代表する食の開発と楽しく食事ができる場の創造に取り組みます。
4)まちなかで音楽・イベントなど市民が参加し表現できるエリアの開発と、自由に憩うことができる
  空間をつくります。
(3)利用者目線を活かし、利便性の向上を図ります。
1)国・県・市の行政間相互の連携を深め、民間各種団体との意見交換を重ねることにより、
  利用者目線に立った課題・情報の共有が進むよう取り組みます。
2)案内板の設置や観光パンフレットの作成、駅前の公共交通機関の利便性向上など利用者目線を
  活かした改善に取り組みます。


プラン1の重点施策項目

JR岡山駅周辺ゾーン
カルチャーゾーン
市役所周辺ゾーン
京橋・千日前周辺ゾーン
スポーツゾーン
西川緑道公園周辺の再開発

ESDの理念を意識し、誰もが楽しめる表現の場にするため、市民協働で整備・充実を図ります。

回遊性の向上

各ゾーンに駐車場を確保、公共交通の利用促進を図ります。徒歩や自転車で移動できるまちづくりを推進します。

食の開発

岡山を代表する食材を活かした食を開発し、あらゆる世代が楽しく食事ができる場を創造します。

利用者目線を活かす

わかりやすい案内板を設置し、回遊する仕組みを盛り込んだ観光パンフレットを作成します。



【プラン2】
「日本一子育てしやすいまち、女性が働きやすいまち・OKAYAMA」
の創生

プラン2の3つの政策

(1)誰もが輝くまちづくりを進め、人が集う岡山市を創ります。
1)女性の就労支援に向けて、情報収集ができる場所と相談窓口を設置し、「女性の就労サポートプラン」を
  策定します。
2)岡山の保育・教育の施設、人、情報を優しく細やかに案内する「岡山っ子コンシェルジュ(専門の相談員)」
  の配置を進めます。
3)健やかな成長・発達を支える「子ども医療費」無料化の拡充と食育を推進します。
(2)岡山で生まれ育つ子どもたちの保育と教育の質・量ともに拡充するために、
  施設と施策の改編・整備を促進します。
1)市立園の統廃合、幼保連携型認定こども園化、民営化などによる保育施設の拡充と、
  小規模保育制度の導入等により、保留児童(実質は待機児童)の解消を図ります。
2)保育園や幼稚園の幼保連携型認定こども園化を促進し、3歳児教育を拡充させることにより、
  保育と教育の質の向上を図ります。
3)保育量の確保と質の高い保育に向けて、保育士の確保と処遇の改善を進めます。
4)保育施設への多様な事業主体と事業評価を導入します。
(3)子どもたちの未来を拓く心身の育ちと学びを豊かにするために、
  多様な教育環境を整えます。
1)心身ともに健全な子どもの育成のために、保育園・幼稚園園庭の芝生化を進めます。
2)子ども一人ひとりの可能性を拓くために、学びと教えの環境を整えます。
3)放課後児童クラブの活動場所として、元気に遊べるスペースと静かに勉強できる環境の確保を
  進めます。


プラン2の重点施策項目

女性の多様な就労を推進

多様な働き方を支援するために、情報収集と総合的な相談ができる窓口の設置を推進します。また子育てや保育園の情報提供と相談が受けられる、機能と拠点を整備します。それぞれに専門のコーディネーターの配置も推進します。
さらに、ワーク・ライフ・バランスの推進などを図る「女性の就労サポートプラン」の策定に向けた取り組みを推進します。

保留児童(待機児童)ゼロを目指して

保育の保障は、男女がともに働く社会の基幹となる行政施策です。
「保留児童ゼロ」こそ、子育ての安心を高め、活力ある岡山の未来を創生する源です。特に岡山市は市立幼稚園が極めて多いという特徴を活かし、市立幼稚園の認定こども園化を先行して推進し、目の前の保留児童解消を図ります。

放課後児童クラブの質・量の改革

放課後児童クラブは、対象が6年生までに拡大されるため、活動スペースの確保に向け余裕教室の確保を図ります。
一方、クラブ運営のあり方も見直しが必要です。岡山市として質の担保に向けた運営や評価の基準を明確に示す必要があります。また、人材の確保には保険等雇用条件の課題があることから、運営主体の法人化を促進します。

一人ひとりに未来を拓く学力の向上

誰もが自分の人生の主役として、生き抜いていくための学力が大切です。「全国学力・学習状況調査」の結果を、一人ひとりの個性・能力・適性を伸ばすとの視点で積極的に活用するよう求めていきます。また教師自身が自分の授業改善のための資料とすること、さらに教育委員会が市全体の傾向をつぶさに見ることによって、教育課程改編に活用することを促進します。



【プラン3】
岡山市内の多種多様な既存施設を活性化する
「市民協働ネットワーク」の構築

プラン3の3つの政策

(1)公共施設をすべての市民に便利なインフラとして拡充します。
1)公共施設の複合化・多機能化と「市民協働支援システム」の構築を推進します。
2)周辺自治体との連携を深めます。
(2)課題解決の新たな公共を担う人の育成と仕組みの構築を推進します。
1)市民の皆様の協働の力で地域課題を解決できるよう「岡山市協働のまちづくり条例」を改正するなど、
  NPO活動を支援します。
2)地域コミュニティを持続可能にするために、町内会の法人化等を促進します。
3)女性と若者が行政に参画しやすい環境整備に取り組みます。
4)市民の皆様の利便性を高めるため、コンビニエンスストアとの連携を深めます。
(3)多様なサービスシステムとネットワークの力で持続可能な都市づくりを推進します。
1)ICTの利活用による多種多様な既存施設の活性化と多様な主体をつなぐための中心拠点
  「市民協働センター」の設置に取り組みます。
2)モバイル・ガバメントを推進します。
3)地域の特性に応じたまちづくりを推進します。
4)危機管理体制を充実します。


プラン3の重点施策項目

公民館の多機能化と協働拠点の設置

岡山市の公民館は複合化、多機能化により、多様な市民ニーズに応えることが可能な施設です。このことは、民間との連携による市民の利便性向上の観点からも積極的に推進します。全国の政令指定都市の中で、岡山市のみ設置されていない、市民活動や市民協働の取り組みを支援するための、センター機能を有した施設創りに取り組みます。

市民と行政を結ぶシステムの構築

利用者の目線から公共施設の複合化・多機能化を推進し、市民と行政を結ぶ「市民協働支援システム」の構築に努めます。さらに、多くの市民が所有するスマートフォンを利用して、市民と行政の距離を縮めるモバイル・ガバメントを推進します。また、市内に数多く出店しているコンビニとの連携を深め、行政サービスの提供を拡充します。

NPOなど新たな公共の担い手を支援

多様な課題、市民ニーズに対して、すべてを行政任せにすることは困難です。行政と市民が対等な立場で連携し、課題解決を進める取り組み「市民協働」が全国で進んでいます。その新たな担い手はNPO法人等の非営利団体が中心です。民間企業との連携もあります。その推進、支援のために、現在の「岡山市協働のまちづくり条例」を改正します。

危機管理体制の充実

岡山市は他都市と比べて気候条件の良さから、災害の少ない地域と言われています。しかし、個人では防げない様々な危機(大規模災害やテロ、事件・事故等)が存在します。 それらに対応できる「自助・共助・公助」の体制の充実に取り組みます。また、市民の防災意識の高揚を目指し、災害時に必要な知識を学べる、体験できる防災センターの設置を推進します。




◆予算要望書